ビエンチャンのセタティラート通りに位置するワット・ホーパケオ(Wat Haw Pha Kaew)は1565年にセタティラート王の命により建立されたかつての王室寺院です。三階建てのかれいなけんちくで、奥深い本堂と巨大な仏壇があります。
1547年、戦禍に巻添えられないようにルアンパバーン国王のセタティラートがチエンマイにあったエメラルド仏(玉仏)をルアンパバーンへ持ち帰りました。1560年、ルアンパバーンからビエンチャンへ遷都する際、大本尊とされた玉仏を収容すためにセタティラート王がワット・ホーパケオを建造するように命じましたが、 1778年、シャムとの戦いでワット・ホーパケオは焼失し、エメラルド仏も持ち去られました。以後玉仏はタイ国の超級国宝としてバンコクのワット.プラケオに安置され続けてきました。
19世紀にワット・ホーパケオはビエンチャンのアヌ王によって再建されましたが、1829年、アヌ王が完全独立を回復しようとして、サイアムに反抗した時に、ワット・ホーパケオが再びシャム軍によって破壊されました。1936年、ワット・ホーパケオはラオス王国政府とフランス当局によって改修されて、国内各地から仏像を集めた博物館になりました。1987年にラオスの国家文物博物館に定められました。