マーブル マウンテン
マーブル マウンテン(Marble Mountains)はダナン湾の北側にあり、ベトナム中部の南北交通の要衝として聳えています。ここはクアンナム(Quang Nam)からダナン港までの一線とトゥアティエン(Thua Thien)から—フエ省までの一線の間にある天然の境界線と重なります。長山の分脈である雲山は曲がるくねった形で東の方に伸びていき、海まで続きます。マーブル マウンテンはその分脈の最後の峰です。海抜が470メートルのマーブル マウンテンは頂上に年中白雲が立ちこもっていて、風の動くと共に青空と広い海と融合してしまうから「海雲嶺」という名前ができました。「海雲嶺」は植物がこんもり茂り、竹林も素敵な景色を見せていて、観光客を魅了させます。ところが昔、ここは岩ががごつごつで山道が険しかったため、交通の便が大変悪かったです。古代の詩作が言ったように「ベトナムの要塞がこの山の頂きにこそあり、勢いが恰も蜀の道のようです」と謳われました。19世紀の初め頃にあたる阮朝(グエンちょう、げんちょう)明命年間に「海雲嶺」で数十キロのカーブ道路を造りました。そして峰の方で要塞を二つ築きました。要塞のゲートが全て石造りの物でとても頑丈です。前の要塞に「海雲関」という三つの文字があり、後ろの要塞に「天下第一雄関」の額が掲げられます。二か所の文字は力強く見え、雄勁です。作者の書道に深い造詣があることが伺えています。その後ベトナムの南北を通貫する一号線の国道、サイゴンからハノイまでの鉄道が皆ここを通ることになりました。これで海雲嶺の険しい要塞はアクセスの便利な通路に変貌しました。それと同時に海雲嶺は途中の休憩に最適な場所になったばかりではなく、観光スポットとしても親しまれています。