チャウッターヂー・パヤー (Chaukhtatgyi Paya)はもとより露店に座る大仏でしたが、1953年に長さ20メートル、高さ5、4メートルの横たわった白色の大仏に改築しました。大仏の目玉がガラスで嵌められていて、最後に中国のある画家により瞳が描き出されていて、柔和かつ闊達な表情を見せています。この大仏を覆い隠したのは寺院ではなく、トタンで出来た屋根であり、周囲は壁がない吹き抜けの状態なので、風が吹くと大仏はとても爽やかで気持ちが良さそうに見えます。大仏の足が前後に分かれ、気持ちよく手で頭を支えています。そして柔和な眼差しで地面に跪いた信者を見ているかのように感じられます。話によるとこの姿勢は大仏の休憩のあらわれであり、涅槃ではないということです。人間の身長とほぼ同じ長さの足の裏に108の格子が書かれていて、格子の中に皆、六道輪廻を表す図案が描かれています。側に英語による各図案に含まれた意味についての説明があります。「生命の輪」と言われる図案をここに描いたことは仏陀が遥かに輪廻の上を俗離れすることを表しています。天井に献納した人の名前と金額がぎっしり書いてあります。不思議なことに、この大仏の背後に地元のカップルたちがよくデートに集まってくるということです。当然のことながら、仏陀の後ろに真面目な話しかできないじゃないですか?
チャウツターヂー・パヤー大仏はシュエダゴン・パゴダ (Shwedagon Pagoda)大仏にとても近いから、バゴー(Bago)に行ってミャンマー最大の涅槃像であるシュエタリャウン寝仏(Shwethalyaung Buddha)を見るつもりがなければ、この横たわっている大仏をぜひ見ていただきたいです。