サイゴン オペラ ハウス(Saigon Opera House)はホーチミン大歌劇院(Ho Chi Minh Municipal Theater)とも呼ばれ、典型的ゴシック建築様式を貫いています。歌劇院は専ら芸術的ショーを披露する多目的の劇場として機能しています。内部に施した装飾と外部にあるレリーフが全て19世紀末に勃興したフランス歌劇院のスタイルに倣ったものだと言われます。1898年に出来たサイゴン オペラ ハウスは100年余りの歴史を刻みました。建物の外観が精巧に装飾され、壁に多くの図案や浮き彫りが工夫されています。玄関の巨大なアーチの両端に背に翼が生えた天使は飾り、バイオリンを手にしています。アーチの下部に二つの柱が立ち、その前に二人の女神がいます。彼らはいかにも自分の手でこの玄関を持ち上げんばかりに見えます。このユニークな構造に見られるフランスらしきロマンチックが注目されています。