ホイアン古城
ホイアン古城(會安古城)はベトナムの中部に位置し、クアンナム省に属しています。1999年、国連のユネスコにホイアン古城を文化遺産と指定し、「世界遺産」に登録することになりました。ホイアン古城はチャンパ王国の時、港町だったですが、16世紀になってから、ここは東南アジアにおける最も重要な貿易の中心地に変貌しました。18世紀ごろからベトナムの国王同士が長期にわたる厳しい権力闘争でその発展の勢いを停滞させてしまい、ホイアン港が廃港に追い込まれました。最後になり、港が結局塞がってしましました。19世紀80年代に、国連のユネスコはホイアン港に対する大掛かりな整備を行い、昔の繁栄ぶりを回復させました。昔、中国人が初めてベトナムに上陸した第一地点として知られたホイアン港では違った中国の地域や地区から来た出身地に基づき、五つの地区に分けられました。それぞれ福建区、関東区、潮州区、南海区及び客家区が並びました。引き続き福建会館、広肇会館、潮州会館、瓌府会館及び中華会館を建立しました。会館の建物が雄大で美しいうえ、煌びやかでした。会館の中でそれぞれ媽祖女神、関羽、伏波馬援将軍を祭っていて年がら年中参拝客が訪れています。ホイアンに至る所で中国式、日本式の建物が分布し、いまだに殆ど完璧に保存されています。これらの建物は戦火による被害に見舞われたこともないし、高層ビルの建築による解体もありません。現在完全に保存された数々の古い建築、古い町などは中国や日本などの建築文化がいかに地元のベトナムの建築文化と見事に結び付いたかが伺えることができます。街の配置、建築の様式などが中国の建築の素朴さと優雅さを表すとともに、地元の人々の自然に対する美意識や生活の趣きを溶け込んだことの表れでもあります。観光客はここで古めかしい伝統文化を楽しめるばかりではなく、色濃い地元の生活の息吹も体験できます。ホイアン古城は既にユネスコに世界遺産に登録され、毎年多くの観光客を受け入れたにしても、保守的な一面も残っています。地元の住民を尊敬することから、観光客はできるだけ適切な服を着た方がいいと勧めています。古城に主な遺跡として日本橋、タンカイホウス(Tan Ky House)、中華会館、福建会館並びに福清塔などがあります。