ポーナガル チャム塔は 紀元7~10世紀の間に築いたものと言われ、ヒンズー教の建物に属しています。ポーナガル チャム塔の建築様式は少しカンボジアのアンコルワットの色彩が伺えていますが、ただ規模がそれほど大きくなく、彫刻もさほど精緻なものでもありません。
「ポーナガル」とは音訳語であり、「天依女神」と訳した人もいます。ポーナガル チャム塔の中に天依女神(Po Nagar)を祭っており、チャンパ王国(二世紀末から一七世紀末までベトナム南部にあったチャム族の国)の南部を庇護する女神とみなされました。天依女神は海上で生計を立てる漁民を守ってくれるとして、中国の漁民を守ってくれる媽祖に当たります。しかし話によると紀元前2世紀ごろ、ここでヒンズー教は既にヒンズー教の神とされたシバ(Siva)を祭ったことがあると言います。現在、参拝に来る人にベトナム人がいるばかりではなく、地元の中国系の人も少なくないです。ただし、中に入るとき、靴を脱いでいただきたいです。小高い丘に立つポーナガル チャム塔から、ニャチャン辺りに広がる青色のビーチを眺めることができます。