マンダレーの郊外にあるインワ古城はインワ王朝の由緒ある都で、1364年にタドウミンビャーによって建立され、約400年にわたった間に、ビルマ王国の都として、定めては廃止され、廃止してはまた定められるというようなことが何度も繰り返しました。1839年3月の大地震により、インワ城は壊滅的な打撃を受けて、徹底的に壊れてしまいました。更に第二次世界大戦の戦いによって、古城の多くの建築が酷く破壊され、瓦礫になってしまいました。現在のインワ(Inwa)は昔の栄光と紛争に遠く離れ、安らかで、静かな田園風景の町になりました。
インワはマンダレーに訪れた観光客の中で最も人気ある日帰りの観光地の一つです。マンダレーからインワへ行くには渡し船に乗る必要があります。狭い川なので、乗る時間は数分間しかかかりません。観光ポイントは周囲数十キロの範囲に散在するので、馬車をチャーターして回った方が便利です。馬車に乗りながら、欝々たる林と田圃の間にあっちこっち寺院やパゴダが散在する景色を見るのが他のしい事です。主な見所は四か所あります。
1、バガヤー僧院は1770年に建てられたインワで一番古い寺院で、建築全体がチーク造られています。ドアと窓にはは手の込んだ彫刻模様で装飾されていて、ミャンマー有数の貴重な木造僧院のひとつです。僧院のお坊さんが日常的に修行しながら地元の子供達に学校教育も教えています。
2、ヤダナ.ハシミパゴダは半壊した小仏塔群です。ヤダナの緬語の意味は「富」という意味で、1839年の地震によって壊れて、だんだん世の中に忘れられました。そこに身を置くと長い時の流れを感じられます。
3、1821年に建てられた南明塔はインワ王宮の遺跡で、高さ27mの監視塔で、頂上に登って、周囲を一望できますが、傾いているので、危なそうです。
4、王都時代の名残を残すマハーアウンミェ僧院はバジード王の王妃であるナンマドメヌが1818年に自分の尊敬する修道僧院長のために造った僧院です。当時の僧院建設は木材使用が一般的ですが、珍しくこちらの僧院だけが煉瓦造りになっていて、1838年の大きな地震に被害を受けて、1872年に娘のシンピューマシンにより修復されました。マハーアウンミェ僧院はインワの現存する遺跡の中で規模が一番大きくて、一番華麗な建物です。