ホアンキエム湖(還剣湖)
ホアンキエム湖(還剣湖)はハノイ市の中心地に位置し、有名な観光ポイントです。もともと「緑水湖」と呼ばれましたが、1428年、黎利帝(Lê Lợi)が帝王の座に付いた後、船で湖を遊覧する時、突然一匹の金色の亀が船の傍に近づいてきました。黎朝(Nhà Lê)の利帝(Lê Lợi)が剣で亀を刺しましたが、亀が逆にその剣を飲み込み、水の中に隠れてしまいました。この風説が広がり、「実に剣は亀の物なので、亀がただ自分の物を返してもらっただけなのです」と世間に広まったということです。それをもとにして湖の名前をホアンキエム湖(還剣湖)と改名しました。 還剣湖は楕円形の形をして、南北が700メートル、東西200メートルであり、水面が12ヘクタールに広がります。周囲が大木に囲まれていて、湖水はいつも微風にさざ波が立ち、風情があります。湖水の中に亀の塔、筆の塔及び東屋などの古代建築物が点在しています。中で最も有名なのが玉山祠( Ngoc Son Temple)です。これらの建物が構成した景色は非常に美しいものですから、ハノイの観光のハイライトとなっています。西暦11世紀から14世紀にかけての李朝と陳朝(Nhà Trần)年間にあたり、ホアンキエム湖(還剣湖)はホンハ川(Song Hong Ha)と繋がったことがあり、水兵の練兵場として使われました。湖の南西部に亀の島と呼ばれた島があり、上に1877年に建造した亀の形の塔があることから名づけられました。湖の北東部にやや大きい島があり、玉山(Ngoc Son)島と呼ばれます。上に有名な玉山祠(Ngoc Son Temple)が建立されました。湖畔に木々が密集していて美しい景観を呈しています。夕方になるとここはハノイ市民が夕涼みをしたりする場所になり、賑やかです。周辺に様々な飲食店やスナックがあり、市民生活を知るための窓口として相応しいかも知れません。