一柱寺
バーディン広場の西南部に位置する一柱寺は1904年に建てたお堂です。お堂は実に池の中に一本の柱に支えられた建物のことです。形が一風変わっており、1954年、フランス軍は撤退した時、お堂を爆破してしまいました。柱だけが残され、今のお堂が1955年に元の形を復元させたものです。話によると李太宗(在位は1028~1054で、李朝の第二代の皇帝)は年取ったが、まだ子供がいなかったということです。ある日、彼は蓮の花に坐した観音菩薩が可愛い男の子を授けてくれたという夢を見ました。そのあと、間もなく彼が娶った農家生まれの女子は生んでくれた子供が夢の中に出た子供と同じだと気が付き、感激しました。そこで李太宗が恩返ししようとして独柱寺を建造する命令を出しました。寺院の傍に二つの仏塔を含む延佑(Dien Hun)寺が作られ、デザインも細かい工芸で仕上げました。