ワット・チェディ・ルアン(Wat Chedi Luang)はまた大仏塔寺とも呼ばれ、1411年に建造されたものです。寺院はチェンマイの旧市街地プラ・ポクラオロード(Phra Pokklao Road)の南端に位置しています。チェンマイ市の六大寺院の中でワット・プラシンと並び、ステーダスの最も高い寺院です。建築様式から見れば、カンボジアのアンコール・ワットと同じような構造となります。境内に建てたランナー時代の面影を残す仏塔は1441年に建てたものですが、16世紀に起こった地震により破壊されましたが、残存した部分は相変わらず立派な風貌を感じさせられます。雄大な四方形になっている仏塔は高さ85.4メートルに達し、見た人を震撼させられます。記載によると1545年に起きた地震と暴風により仏塔の先端がただ一晩だけで潰えてしまい、中に安置した金色の仏像が露呈したと言います。ところが剥がれた部分はちゃんと歴史の厚みの証とみなされ、あくまで仏教に対する信仰を弛めない裏付けでもあります。寺院に入ると、どこからともなく神秘的な感じが湧いてこられます。さらにタイのバンコクにある寺院の輝かしさとは違うのは煉瓦による建築物の原色や素朴さなのです。仏塔の上まで登ると遠くまで眺めることができます。人々はその雄大さに驚くばかりで、言葉では表現しようがないです。そのためにワット・チェディ・ ルアンはチェンマイのランドマークのような存在だと言われます。塔の南側に六つの象の頭の彫像がありますが、五つの頭がセメントで造った偽物であり、一番右側のは煉瓦でできたオリジナルだと伝えています。ただ長い年月のために、日晒し雨晒しによる鼻や耳などの被害も出ています。境内の周囲を囲んだ芝生の上に美しい干支と像の彫刻も配置され、観光客に親しまれています。
ワット・チェディ・ルアンはチェンマイの仏学院の所在地だけではなく、市立の博物館と図書館も併設しています。ピカピカした豪華さを尽くした本堂は、毎日多くの学生僧が仏法を勉強する教室としても使われています。この寺院で男性の僧侶もいれば若い女性の僧侶も少なくはありません。これはワット・チェディ・ルアンが観光客に印象的なポイントです。
四方形の仏塔の背後にある二つの仏堂の中にそれぞれガラス張りのケースが安置されています。中に袈裟を着た高僧の蝋人形が置かれていて、その表情が生き生きとして真に迫っています。
本殿の背後に臥佛殿があり、中に長さ15メートルほどの臥仏は綺麗な服装に包まれていて、横になっています。これもワット・チェディ・ルアンのもう一つの見どころとなります。あなたがもし世界文化遺産に登録されたワット・チェディ・ルアンに行くならば、きっと想像以上の収穫が得られるに違いなりません。