ドイステープ山(Dol Suthep Mountain)はタイの北部にある著名な山であり、チェンマイの郊外に聳えています。タイの仏教ゆかりの聖地でもあります。「ドイステープ」というのはタイの言葉であり、「仙人に巡り合う山」と解釈すればよいです。海抜1667メートルに達するドイステープ山は年中よく白雲に覆われていて、山全体は四季折々の花が咲き競っています。その中にチェンマイの代表と言われた五色バラの花がとりわけ有名で名高いです。山の中腹に1383年に建立した双龍寺が参拝客の信仰を集めてやまないです。ドイステープ山は涼しいことから、昔から避暑地として利用されていました。特に1962年に完成したブービン宮殿が話題になり、タイの国王と皇后様の夏の宮殿として定められています。
ワット・プラタート・ドーイステープ(Wat Phra That Doi Suthep)はランナー王朝に当たる1383年に営造されたものであり、寺院の玄関から本堂までの両側に二匹の威勢のある龍が飾ることから名付けたのです。この二匹の龍はデザインが風変わりなものであり迫力があります。タイでは毎年5月19日のマカブーチャ(万仏祭)になると、北部の参拝客が徒歩で相次いで訪れてきます。寺院の中に多くの古代の仏像が安置され、参拝客に魅了します。
山の頂上に金メッキで包んだ仏舎利塔が空に高く聳えていて、太陽光のもとにピカピカ輝いています。話によるとお釈迦様の遺骨である仏舎利が中にあると言われます。塔の周りにタイの歴代に残った僧侶についての絵や彫像がきめ細かに飾られています。風説によると仏舎利塔を作った場所は仏陀の仏舎利を運んできた象が探してくれたと言います。山の頂上にこれを記念するために1メートルほどの白象の記念物も設置しています。