ワット・チェン・マン(Wat Chiang Man)は街の北部に位置し、チャンマイの寺院の第一号と呼ばれています。初めてチェンマイの町が営造された時にマングライ国王の自らの監督より造られた寺院でした。マングライ国王は老後にここで暮らしたいと希望したとも言われます。ワット・チェン・マンの一番の見どころが15匹の象に支えられ巨大な塔です。象の耳はできるだけ可愛い形にデザインして愛嬌があります。寺院には二軒のランナー王朝の僧院から構成されています。割に広い方は1920年に修繕されたもので、仏壇の前に仏陀の立像が立っています。この立像は1465年に造られたものとされ、今までチェンマイで見つかった仏像の中で最も古いものと考えられています。これに対して割に小さい僧院の中に二つの貴重な仏像も大事にされており、名前がそれぞれ石板像(Phra Sila)と水晶像(Phra Sea Tang Khamani)と言います。話によると両方とも雨乞いができる神通力があるとされます。石板像は浮き彫りの仏像であり、8世紀にインドかスリランカから運んできたものと疑われています。水晶像は高さ15センチ、幅10センチの水晶で造ったミニ仏像です。この仏像はマングライ国王がハリプンチャイ(Haripunchai)を攻め落ちした前に既に造られたものと考えられています。その後、マングライ国王と共にチェンマイに移されたということです。マングライ国王はずっとこの仏像を後生大事にして、戦場まで身に付けていきました。ワット・チェン・マンは毎年4月1日、宗教活動を開催してその定番として水晶像を担ぎ、街を一回りをするというイベントがあります。